30手前ですが、既に『変化する30代』の予兆を感じています。
今回は将来に悩む学生に対して、キャリアについてのヒントを何かプレゼントできないかという気持ちで記事を書き下ろしています。
『選択』することについて読者の方々に考えてもらえるきっかけとなればうれしいです。
まず、筆者の特徴
- 人ほど他人に興味がなく、私をいじろうとする人は多いが、いじられるのは嫌い。
- 学生時代、大人に対して謎の敵対心を抱いており、斜に構えて生きていた。
- 気の赴くままに生きており、窮屈な集団行動はあまり得意としなかった。
- 物事を細かく論理的に捉えるのではなく、大枠で理解して感覚的に選択を重ねてきた。
- 人と自分を比べる悪い癖がついてしまい、自己肯定感が低くなる時期もあった。
- 誰かのレールなんかで生きたくないと考えていた。
まあ、見ての通りというところでしょうか、どの集団にもだいたいこういうやつは現れるものでしょうか。
自分語りのようにならぬよう細心の注意を払いつつ、参考になればと思います。
―後先考えないと結果に振り回される
中国語を大学時代に専攻していた私ですが、他のことにも関心がありました。
なぜなら、語学があっても、その中身の部分がなければ何の意味もないという考えがあったからです。
そこで、25歳までに手を伸ばしたことは以下のようなものが挙げられます。
- ブログ(アフィリエイト)
- FX(10万を20万にするも失敗する)
- 転売(1万円の利益を出して挫折する)
- 中小企業診断士の勉強に取り組む(落ちる)
- 平面デザインの学校に通う(今のところスキルは使っていない)
- フィナンシャルアカデミーに通う(株にはまだ着手していない)
まあいろいろ目に入ったなかで興味がわいたものに『後悔したくないから』と時間とお金をつぎ込んできたのですが、見事に今、どれも1円の収入にもつながっていません。(復活したアフィリエイトに関しては収益が発生しています。)
また上記を見ていただくと分かる通り、一貫性がないですね。
何かを始めるなら『一貫性のある』行動をとることをおすすめします。
なぜかというと、
- 自分のことを他人に説明しやすい
- 自分の力を育みやすい
例えば筆者の場合、
中国に行きたい⇒中国で働ける会社を探したい⇒中国語を勉強する⇒中国語専攻の大学を探す、という行動をとりました。
これが高校生の時です。
これだけ見ると当たり前のことのようですが、『自分が何をしたいのか』それによってどんな行動をとったのかを説明できるようになるのは簡単ではありません。
なぜなら、『したいことがない』ケースだってあるからです。
『何となく取り組んだ』ことに対してとってつけたような理由で説明をするのは自分でもしんどいですよね。
少なくとも私はウソを並べるのが得意ではなく、ましてやハッタリをかますことにもビビってできやしませんでした。
無理にやりたいことを探す必要もないと思いますし、他人から見ると『やりたいことがある人』は生きづらいという風に捉えられることも少なくありません。
さて、学生時代の私は何の影響か『好きに生きていなければ意味がない』と思っていました。『今を生きる』ですね。当時はそれでよかったんでしょうけれども、今あの頃の自分に何か助言するなら『後先考えないと、結果に振り回される』ですね。
自分でお金を稼ぎたいという思いが強く、自分でいろいろ勉強したり、実際にやってみたりしたものですが、どれもうまくいきませんでした。正確には『うまくいく前にやめてしまった』かもしれません。
20代前半となれば、初めての就職で『自分のしたいこと』を軸に仕事を選ぶ唯一のチャンスになるわけであり、人生の基盤を作る大事な時期です。いろいろなことに積極的に挑戦して、経験値を積む必要があるんですね。『20歳で思い立ち』って本当にその通りだなと感じます。
ただ、自分がそれまでに培ってきたものとどううまく組み合わせることができるのかを考えていたら、もっと早く何かをつかむことができたかもしれないということは一つ言えます。
私自身これまでの自分の行いを悔いているわけではありませんが、1つの学びとして、これから働く、これから勉強するというスタート地点に立っている人に伝えていきたいですね。
『他人が作ったレールを生きたくない』という考え方をしている人であれば、特に『その選択をした後に何が起こるかを知る』ことが必要です。
それを人に説明し、納得させることができれば、その生き方をしてもいいかと思います。ですので、自分より先に自分の望む生き方を実践して、それを手にしている人を探し、話を聞いてみるといいでしょう。
きっと手を差し伸べてもらえるはずです。
冒険を楽しむ心は大切にすべきですが、目的を見失うと寄り道が多くなり、いつのまにか年をとっていますよ。
そんな方たちに伝えたいのは、
「先人たちに『自分にあった生き方』を見つけてもらうことも可能で、それを選択肢に入れることは案外悪いことでもない。」ということです。
それが会社で働くことの大きな意義のひとつだと私は考えています。
自分の生きやすい空間を自分の力で見つけますか?
人生の先輩に見つけてもらいますか?
あなたはどっちが速いと思いますか?
ということです。
もちろん、人に見つけてもらえるとは限りません。それも自分の選択なので、自分でなんとか道を取捨選択していくしかないんですね。
自分で選択し続けることで理想に近づくことはできますが、相談する人やそばにいる人が間違っていれば当然時間がかかります。
自分の理想にとって適切なアドバイスを入手することができれば、1人よがりになるより速く理想までたどり着くことになるでしょう。
例えば、1人で人生について1時間想像を巡らせても考えるのに費やした時間は1時間ですが、誰かと2人で考えたならそれは2時間考えたのと同じです。
人の力を借りるとはこういうことです。
『他人の作ったレールで生きたくないな』という考え方には自律の意志、誰かに依存しない強い志を読み取ることもできますが、それを利用することで学べることもあります。
一度レールを走ってみて、会わなかったら電車を乗り換えればいいのです。