この記事は、日本人が中国でインターネットを使いづらい理由とその解決策についてまとめたものです。
インターネット規制【グレートファイアウォール】
中国では国内外の情報管理が徹底的に行われています。その手段として強固なセキュリティシステムの【グレートファイアウォール/金盾】が採用されているのです。
中国人であれ、外国人であれ、中国国外の情報を好きに見られないようにしてあります。
日本では言論の自由とか表現の自由とか割とみんな自由に発言したり、SNSで情報発信したりできますよね。中国大陸に住まいの中国人の皆さんはそういうわけには行かないのです。
政治的な事情、歴史的な背景などについては、暗黙の了解のようにみんな目をそらしています。中国で働く外国人も例外ではなく、これについてはセンシティブな人が多いです。
中国人の皆さんにあえてこの手の話題を吹っかけるような人はきっといないでしょう。インターネットの規制はインターネットだけの問題ではないのです。
検閲されている媒体とは
検索エンジン『Baidu』
中国でGoogleが使えなくなってから久しいです。中国で使われている検索エンジンは中国発祥の「Baidu(百度)」。
SNSアプリ『wechat』
中国最大のIT企業の一角、テンセントが展開するSNSサービスがWechat(微信)です。
上記はあくまで一部の例ですが、上記のようなサービスで何かを発言したり、何かを調べたりするときに「NGワード」を使ってしまうとアウトなのです。
一般的に言われるNGワードは以下の3つ。
- ドラッグ(薬)
- アダルト(黄*)
- ギャンブル(賭)
*黄…成人向けコンテンツのことを中国語で『黄色』と表現することがあります。
例えば、アダルトサイトなどを普通に検索しようとすると「Forbidden/あなたの国ではご覧になれません」というアテンションが表示されます。

銀行のネットバンキングはグレートファイアウォールを気にする必要がありませんが、ポイントサイトなどある一定のウェブサイトは、VPNがなければ中国で閲覧することができません。
規制をクリアする必要がある理由とは
日本人が検索エンジンGoogleにこだわる意味とは
日本にいるときには、検索エンジンなんか何でもいいと思っておられる方も少なくないでしょうが、中国に行くとそういうわけにもいかなくなるのです。
日本人はGoogleで調べることを「ググる」とか「Google先生」とかって表現しますよね。
インターネットビジネスが盛んになるに連れて、ウェブサイトの競争も激しくなり、どんどんウェブサイトの情報の質は高まってきています。これは特にGoogleについて言えることなのです。
みんなが使わない検索エンジンで調べものをしても、ウェブサイトを作っている人がたくさんいなければ、検索にヒットする情報も何かと見当違いだったり、かなり古かったりするものです。
中国に住む日本人がこぞってVPNというソフトを使い、Googleでわざわざ検索したがるのは、検索に対する答えの質が高いからです。
日本人が中国でSNSを使えるようにする意味とは
こちらを使えるようにする理由は至ってシンプルで、日本にいる誰かと連絡を取り続けるためですね。
例えば、
私が中国に行くから中国用SNS「wechat(微信)」をダウンロードして私を追加してね!!
こんな勝手なことできないですよね。
中国の規制対策は大変ですがしっかり調べておくことをおすすめします。
ネット規制をクリアする方法
- 海外ローミングをすること
- 香港プリペイドSIMカードを使うこと
- レンタルWi-Fiを使うこと
- VPNを使うこと
中国のインターネット規制を解決するには上記の方法などが挙げられます。
これらはそれぞれ長所短所があるため、それぞれどんな人におすすめできるのかということが変わってきます。渡航前に自分似合う手段がどれなのかをしっかり調べておくといいでしょう。
近頃はネット規制がより厳しくなっているので、対処しておかないと「全く見れない」というストレスを抱えて生きることになりますよ。