発行枚数が65億枚に達しており、中国で最も使われているのが銀聯カードです。
加盟店は2,000万店以上にものぼり、大都市から地方都市まで幅広くカバー。コアな旅行でも頼りになるカードだといえます。
基本的に日本人はQR決済ができませんので、日本で銀聯カードを発行してから中国へ行くことのが現実的な手段であり、おすすめです。
とはいえ数種類存在します。
どのカードがいいの?
といった疑問があると思うので、1つずつお答えしていきます。
- 銀聯なら中国国内どこででもキャッシュレス決済可能、現金要らず。
- 中国以外に行くときでももちろん使える!!
現金が要らない=余計なレート・手数料計算をしなくていいということ。
一枚だけ作っておくときっと便利ですよ。
銀聯クレジットカード 簡易比較表
それでは早速日本で今入手可能な銀聯カードをまとめてみました。
まず、「わざわざ作るのに面倒はかけたくないから」という人は以下のカードを持っていればサブカードとして発行することが可能です。
カード名 | 年会費 | ポイント | 利用枠 | 発行手数料(本会員) | |||
三井住友銀聯カード | 無料 | 0.5% | 80万円 | 無料(通常:2000円+税) | |||
ANA銀聯カード | 無料 | 0.5% | 80万円 | 無料(通常:2000円+税) | |||
MUFG銀聯カード | 無料 | 0.5% | 付帯カードに準ずる | 1000円+税 | |||
三井住友銀聯カード

- インターネットでの申込みから、1週間でカードが届きます。
- 単独発行が可能(他のカードを発行しなくていい)。
- 中国現地で日本語でサポートしてくれる銀聯コールセンターがあります。
- 三井住友VISAカードのワールドポイントももちろん貯まります。
※電子マネーは非対応です。
他の銀聯カードを申し込む場合は、ほとんどが何か別のカードを発行する必要がありますが、この三井住友銀聯カードはその必要がありません。満18歳以上(高校生は除く)であればつくることができるため、中国留学のお供として作っておくのもひとつです。
※カード発行時には審査があります。
この三井住友銀聯カードの場合は利用枠の上限が80万円ですが、もしも私たちがプラチナ会員になっていれば利用上限が300万円の銀聯プラチナカードを手にすることも可能です。
ANA銀聯カード

三井住友銀聯カードの加入資格は満18才(高校生除く)でしたが、このANA銀聯カードは
- ANA VISAカード
- ANA マスターカード
- ANA VISA Suicaカード
- ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード
- ANA VISA nimocaカード
- 上記1~5を所有する方、もしくは新規にANAカードを申し込む方
という条件が加わります。要するに、単独発行ができません。
しかしながら、カードを発行するときには通常発行手数料がかかります*が、ANAカードに新規入会すれば発行手数料が無料になります。
*発行手数料…本会員:2,000円+税/家族会員:500円+税
年会費や利用枠上限は、三井住友銀聯カードと同じですが、ポイントがマイルに交換可能であるところが異なります。よく旅行される方にはうれしいおまけですが、ANAマイレージに移行するときには上記掲載のカードと合算ができないので注意が必要です。
三井住友銀聯・ANA銀聯のコールセンター
カードを使うにあたって旅行先・出張先で困ったことがあればコールセンターを活用すると安心です。とはいえ、以下のサービスはあくまで情報提供をするだけで代わりに「解決」するものではない点を留意しておく必要があります。
「英語も中国語もちょっと…」という方でも問題ありません。
「ジャパニーズ エージェント プリーズ」と一言いうだけで担当者に代わってくれます。
- カード紛失・盗難被害に関する対応・案内
- カード利用に関する案内(対象カードの案内・カード利用不可理由についての案内)
- 中国国内加盟店への各種説明(加盟店なのにカード使用を断られた場合などの仲介)
- 24時間・年中無休
旅行に関するサポートをしてもらえるわけではないので予めチェックしておきましょう。
MUFG 銀聯カード


MUFG 三菱UFJニコスが発行する銀聯カードがこちらの2種類。このMUFG銀聯カードの場合、単独で発行することができません。
*①一般カード、②提携カード、③イニシャルカード、④スヌーピーカード、⑤VIASOカード(MUFGカードブランド)、⑥MUFGカードスマートを所有している状態では、一律でシルバーカードが発行されます。
- 年会費無料
- 海外アシスタンスサービス窓口「ハローデスク」がサポート
- 海外利用時の基本ポイントが2倍に
注意点
- MUFGカードを持つ人が対象で、利用額上限もその範囲に準ずる。
- NICOSカード・DCカードを所有していても銀聯カードはつくれない。
*発行手数料:本会員:1,000円+税/家族会員:300円+税
基本ポイントは1,000円に付き1ポイント、1ポイント=5円です(還元率:0.5%)。
海外銀聯加盟店でショッピング利用するとき、ポイントが2倍になるという点が魅力。
MUFG銀聯カードのコールセンター
内容
- 現地に関する、交通機関などの情報提供
- 空港案内出入国・フライト・ホテルなどの案内
- ショッピング・免税店・レストランの案内
- スポーツ・イベント・エンターテイメントなどの案内
上記のような情報提供だけでなく、ホテルやレストランの予約をもしてくれもらえる手厚いサービスがベースになっています。注意点としては、どのクレジットカードブランドかによって若干サービス内容が異なるということです。
全体を通して注意すること
- キャッシング機能はついていません(ATM不可)
- ショッピングはすべて一括払いです
- カード利用時は、6桁の暗証番号+サインです、暗証番号を忘れると使えないことも
- 加盟店であってもオンラインショップでは使えないことがあります
日本で発行できる銀聯カードは、中国のATMで現金を引き出す機能がついていません(海外キャッシングが不可)ので、現金が必要な場合は他の手段が必要です。
銀聯カードを発行することによる特典の「日本語サポート」は心強いです。
「海外旅行・出張によくいくから…」
という方はマイルをためられるANA銀聯カードがおススメです。
「海外に初めて一人で行きます…」
という方の場合はレストラン・ホテルの予約に関するお手伝いや現地に関する情報提供などをはじめとしたサポートを受けることができる『MUFG銀聯カード』を選択する方が安心かもしれないですね。
周囲に中国に詳しい人がいないけれど、中国に観光に行ってみたい・行かざるを得ないという人であれば、銀聯カードはなおさら持っておくべき1枚といえます。