中国でも使えるおサイフケータイまとめ
※中国でおサイフケータイ決済ができることを意味するものではないです。
中国移動、中国联通、DualSIM、DSDVといった観点で記事をまとめていきます。
中国でキャッシュレス決済にすっかり慣れてしまった人であれば、日本でも同じように現金無しで過ごしたいのではないでしょうか。
そんな端末をお探しのあなたのために、
中国のバンドに対応しつつ、日本にいるときにキャッシュレス決済が可能な端末をまとめました。
例えば…
「おサイフケータイ」もできるDSDVはないの?
といった疑問にお答えしていきます。
日本人は海外に比べると国外に出かけることが少ないので、SIMカードを複数もつ意味がありませんでした。最近になって海外ブランドのスマホが日本でも販売されるようになってきたので、日本人でもSIMカード2枚挿入できる端末を所有しやすくなりました。
それでは早速一覧表をご覧ください。
アンドロイド端末ユーザーの場合
おサイフケータイ機能「Felica」が搭載されている端末一覧です。
*中国移動…China Mobile(以下:CM) *中国联通…China Unicom(以下:CU)
ブランド 端末名 | 価格 | SIMカード | RAM/ROM | 対応バンド | 通信会社 |
《CM・CU対応》 | |||||
Google Pixel3 | 59,999円 | nanoSIM | 4GB/64GB | B1.3.38.40 | CM・CU |
Google Pixel3 XL | 87,400円 | nanoSIM | 4GB/128GB | B1.3.38.40 | CM・CU |
HTC HTC U12+ | 81,800円 | nanoSIM | 6GB/128GB | B1.3.38 | CM・CU |
HTC HTC U11 | 58,011円 | nanoSIM | 4GB/64GB | B1.3.38 | CM・CU |
《日系ブランド》 | |||||
SHARP | |||||
AQUOS zero SH-M10 | 69,399円 | nanoSIM | 6GB/128GB | B1.3 | CUのみ |
AQUOS sense2 SH-M08 | 26,790円 | nanoSIM | 3GB/32GB | B1.3 | CUのみ |
AQUOS R2 compact | 66,000円 | nanoSIM | 4GB/64GB | B1.3 | CUのみ |
AQUOS sense SH-M07 | 33,600円 | nanoSIM | 3GB/32GB | B1.3 | CUのみ |
AQUOS sense lite SH-M05 | 26,280円 | nanoSIM | 3GB/32GB | B1.3 | CUのみ |
SONY | |||||
Xperia XZ Premium | 27,400円 | nanoSIM | 4GB/64GB | B1.3 | CUのみ |
FUJITSU | |||||
ARROWS M04 | 26,500円 | nanoSIM | 2GB/16GB | B1.3 | CUのみ |
(その他) | |||||
SAMSUNG Galaxy A30 | 29,100円 | nanoSIM | 4GB/64GB | B1.3 | CUのみ |
HTC HTC U11 life | 24,800円 | nanoSIM | 4GB/64GB | B1.3 | CUのみ |
*表中の価格はamazonを参考に作成。
CM・CU対応機種
まず、中国移動・中国联通の両方に対応しているのは4機種。GoogleとHTCということで価格はミドルクラス~ハイクラス、基本スペックもやはり高いです。この表だけを見ると、その決め手となるのはROM(ストレージ容量)ですね。ゲームをよくするわけでもないのであれば、64GBくらいでも不自由なく過ごせます。
Google pixel3/ pixel3 XL
Googleからおサイフケータイ機能対応の端末が登場。キャッシュレス決済がこの端末ひとつで管理できるように。高性能カメラ・防水防塵はもちろんのこと、アップデートは3年間対応する予定。
HTC HTC U12+
メインカメラ×2、フロントカメラ×2という高機能端末。通信に使用する周波数も幅広く対応し、高速充電も行うことができる。
HTC HTC U11
メモリーカードで400GBまで対応可能な端末。Docomoプラチナバンドに対応していながら、幅広い周波数をカバーしているので海外でも使いやすい仕様になっているといえる。
日系ブランド
やはり日系ブランドであれば、中国ではチャイナユニコム(中国联通)に対応しているのが基本。防水防塵・4Kディスプレイといった機能を強みとした端末が印象的。
AQUOS zero SH-M10
カメラはメインとフロントに1つずつとシンプルなつくりになっている。充電しながら使い続けても耐えうるというタフな設計がうれしい。
AQUOS sense2 SH-M08
防水・防塵仕様に加え、大きなディスプレイが特徴的。充電が長持ちする設計もうれしい。
AQUOS R2 Compact
お風呂場でも使用できる防水レベルと防塵設計。カメラはメインとフロントに1つずつとシンプルなつくりだが、AI機能も含まれているのでカメラを重視しないがどうせなら、というくらいの人にはちょうどいいかもしれない。
AQUOS sense plus SH-M07
ディスプレイにはリッチカラーテクノロジーモバイルを搭載しているため、かなり繊細な映像を楽しめる。ストレージは32GBと小さめではあるが、メモリーカードがあれば400GBまで対応可能。
AQUOS sense lite SH-M05
ストレージは32GBと小さめではあるが、SDカードで400GBまで対応可能。画面は小さめだが、IGZO液晶を備えているためディスプレイも美しい。メインカメラ×1、フロントカメラ×1。
SONY Xperia XZ Premium
カラー展開がブラックのみという端末だが、docomo端末でありながらdocomoアプリが常駐していないため、ストレージは身軽だといえる。ディスプレイは4K対応液晶を使用。
FUJITSU ARROWS M04
液晶ディスプレイは小さめではあるが、米国防総省が要求する23の基準をクリアするというハイスペック端末。子ども用のスマホとして便利な機能が備えられている。カメラはメインカメラ×1、フロントカメラ×1。
(その他)
Galaxy A30
大画面有機ELディスプレイ、防水・防塵仕様になっている。SDカードは512GBまで対応。デュアルカメラ+フロントカメラ。
HTC U11 life
画面が小さめで低価格な端末なわりに、エッジセンスやウルトラピクセル、ハイレゾといった魅力的な機能が備わっている。カメラはメインカメラ×1、フロントカメラ×1とシンプル。
おサイフケータイできるDSDV端末は現状ない。
日本でおサイフケータイを使用したいということであれば、それは「Felica」という機能を搭載していなければなりません。しかしながら、SIMカードを2枚挿入できるうえに「Felica」も備わっているという端末は今のところ存在しないのです。
日本国外に行くことが多い、または国外に滞在する期間が長いという場合は上の表にあるGoogle pixel 3/3XLやHTC端末、iPhoneを探すのが無難です。
iPhoneも7世代以降ならどの端末もFelicaを搭載しているうえに、XR・XSともなるとnanoSIMに加えてeSIMにも対応しています。対応している周波数が多いので、世界を飛び回るならiPhoneを一台もつのも一つのいい案だといえます。値段は当然ハイクラスですが。
DSDV端末の中にはNFCを搭載した端末があるものの
なぜNFCを搭載した端末があるのに、Felicaを搭載した端末がないのか?
理由はシンプルで、
- NFC …国際的な規格に準じたもの
- Felica…日本独自の規格
なので、日本では交通系の決済をはじめとしてFelicaを採用しているケースが多いです。
iPhoneなど海外ブランドがFelicaを搭載するようになっているのは、日本がFelicaを多く採用しているためローカライズする必要があったからだと考えられます。
海外ブランドのなかにはNFCを搭載したスマホもありますが、NFC決済自体がそれほど世界的に定着しているわけでもないのが実情のようです。2017年時点では、モバイル決済のうちNFCを使用した人はたったの5%という統計があります。
ですので、「たまに海外行くかな」というくらいであれば、Felicaを搭載した端末を購入しておいて、海外ではクレジットカードを活用するというのが無難でしょう。