定番SIMカード チャイナユニコム(中国联通)を使ってみた
中国にいるとき、日本人にとってインターネットが不便なことはよく知られています。この問題を安心して解決する方法とそれを余すところなく使いこなすためのワザについて書きます。
他の記事でも取り上げていますが、中国に行くときに取り上げられるのが中国联通SIMカードです。
最初に言っておきますが、「中国はVPNアプリさえあればLINEもGoogleも楽勝だよ」っていう説は私は支持していません。これが満たされるのは北京・上海のごく限られた環境だけです。
例えば、もともと大企業に努めていて、日本から駐在員として上海に住んでいるという人々は、快適に過ごせるよう部屋に設備が整えられています。会社からある程度福利厚生のような形で補助を受けている人たちが少なくないことを知っておくべきですね。
特に北京や上海はそういった方が多いです。
だから外に出てしまえば「ラクチンだよ」なんてことはないんですよ。
「WiFi持っていけばいいじゃん?」と思う方もおられるかもしれませんが、WiFiレンタルはほとんど1000円(1日)以上が最低ラインなので、1ヶ月で3万は下らないです。独りで2~3日、1週間くらいでもない限りあまり賢い選択とは言えないですね。
さて、冒頭取り上げたSIMカードですがこれがどれだけ優秀かを以下に挙げていきますね。
- 価格が990円(8日間、Max:2GB)
- VPNは織り込み済み
- テザリングした端末にもVPNが有効
①価格が990円(8日間、Max:2GB)という手頃さ
1週間で2ギガというきつい制約はあるものの他の手段、例えばレンタルWiFiやデータローミングではありえない価格です。毎日のようにゲームや動画を見なければ、十分な通信上限ですね。
※レンタルWiFiは複数の人で分けて使うのに向いた商品だというのが私の考えです。予算が関係ないのであれば、1番快適なのはレンタルWiFiやデータローミングでしょう。
また上限2GBと記載していますが、これは全く使えなくなるのではなく、通信速度が遅くなるだけです。月末に遅くなるのと同じように捉えて頂ければと思います。
また中国国内では、当たり前のようにWiFiが整ってはいるものの、いかんせん通信が遅いです。日本でも場所によっては3G回線になっちゃうとか、圏外になっちゃうとかありますが、高層マンションがいっぱいあって一見元気そうに見える地域でも中国ではそういったことが珍しくありません。
②VPNのことを考えなくてもGoogleが使える
基本的に中国に行く際にはVPNというアプリを準備していくのが一般的です。中国国内の情報はほぼ中国政府によって検閲されていますが、それを合法的にクリアする手段となっています。
LINEやGoogleといった外資系サービス、あるいはギャンブル・アダルトサイトを利用するにはVPNが必要なのです。
それが、このSIMカードを利用することによって必要なくなるというのがすごいところ。
このVPNというアプリには無料のものもあれば有料もあります。サービスの内容は当然ピンキリですが、場所によっては(駅チカ高層住宅街でも)1番人気の有料VPNでさえ機能しません。
LINEやGmailの通知が3日に1回しか来ない、しかも内容は好きに見れない、返信も当然難しいという生活を数ヶ月していた僕に言わせると、いくつかある手段の中で執筆時点で最も推せるものだと言えます。
有料のVPNにすればなにか変わるかと思ったのですが、残念ながらなにも変わりませんでした。日本国内からWiFiを持ち込まない限りこれは解決できないのではと考えています。
③テザリングした端末もVPNが要らない(HOT)
もう一つのゴリ押し理由がコレです。
例えば僕はMicrosoftのSurfaceProを利用していますが、これは有線LANをつなぐことが不可能なデバイスです。このデバイスでインターネット接続をするならWiFiかテザリング(インターネットの共有)の2択が迫られます。
基本的にインターネット接続とVPNは全く別物なので、WiFiを接続して〜VPN起動して〜といった手間がかかります。
しかしながら、このSIMカードであればその必要がない上に、インターネットを共有した端末でも同じようにデータ通信が可能なのです(国際ローミングという全く別のことをしているので当然なのですが)。
不便な思いをしていた分、このカードがいかにいいのかをみんなに知ってほしいという思い出いっぱいです。最初からこれを知ったあなたは、余計なことに精神とお金と時間を奪われないのでかなりラッキーですね。
1ヶ月ほど中国に滞在するのであれば、5枚セットの商品が少しお得に手に入りますのでAmazonで購入することを検討してみてはいかがでしょうか。