これから海外に旅行に行こうと思うけど、スマホはどうしたらいいんだろう?
そんな疑問を抱えている方はいませんか。
近頃ではいくつかの選択肢から好きに選べるくらいテクノロジーが発展しています。海外へ行くときのインターネット環境も便利になっているけれど、どれを選んだらいいかわからない方もいるのではないでしょうか。
今回は、海外の中でもインターネットについては特にクセモノである中国に住む私が、海外によく行く人向けにスマホをいくつか紹介したいと思います。
スマホ2台もちはもう古い?DSDVのよさとは?
DSDV…Dual SIM Dual VoLTE
(デュアル シム デュアル VoLTE)
*VoLTE…Voice over LTE。通称︰4G。LTEデータ通信により、3Gよりも高音質な通話が可能。
DSDVとは「デュアルシムデュアルVoLTE」の略です。「デュアル」という言葉がついているように、1台のスマホに2枚のSIMカードを挿入できるという2019年でホットな最新モデルです。VoLTEと聞くと少し難しいですが、これは4G回線のことを示します。
SIMカードを2枚挿入することにより、1つのスマートフォン端末で2つの電話番号を同時に操ることができるのです。
2017年頃、最近勢いのあるHUAWEIがDSDSというモデルを発売開始しました。
DSDS…Dual SIM Dual Standby
(デュアル シム デュアル スタンバイ)
DSDVとは異なり、DSDSでは4G回線が2枚のうち片方でしか使用できなかったため(4G+3G)、まだまだ改善点があったといえます。
そんな中、ついに2枚とも4G回線でスイスイ通信できるモデルが各社から発売され始めたのです(執筆時点では、日系メーカーからは確認できていません。)。
ー中国では中国のSIMカードがマスト
中国に行くとき、必ず気をつけないといけないのがSIMカード。どの国に行くにしても、現地の電話番号が必要になったら現地のSIMカードを買うことになります。
これまで中国で日本と同じようにスマートフォンを使用するには、Amazonで販売している「中国联通」の1択でした。
中国で半分以上のシェアを占める「中国移動」のSIMカードが今まで使えなかったのですが、このDSDVの登場によってこの常識が覆されるのです!!
日本人も中国移動の通信回線が使えるようになったのです。
中国に長期滞在するなら、「日本にいるときにAmazonで中国联通を買って〜」というわけにも行きません。
なぜならそのSIMカードは基本たった8日間しか使えないからです(何種類かあります)。
スマホ2台持ちというのもしんどいので、DSDVをスマートに使いこなしましょう!!
中国の周波数をカバーしたスマホ
4Gには2種類あります。
- TDD-LTE→中国移動(Band38,39,40)
- FDD-LTE→中国联通(Band1,3)
日本ではFDDを採用しており、TDDがありませんでしたので、今までの端末もほぼすべてFDD仕様が基本でした。
どういうわけかDSDVの端末は、世界中どこに行っても使える仕様の端末が多いです。日頃スマホを使っていても気が付くはずがないのですが、スマートフォン端末には対応する周波数が存在します。その周波数に対応していなければ、その端末は使い物にならないのです。
例えば、SONY Xperia Z5(2015年発売)という端末を中国に持っていったとき、現地で使えるSIMカードは中国联通に限定されます。中国移動の周波数がこの端末に対応していないからです。
今までであれば、どの端末なら海外でも安心して使えるのかいちいち時間をかけて調べないといけなかったのですが、もうその必要がなくなってきています。
また、たとえその端末がシムフリーであっても、対応していない周波数を拾うことはできないので注意が必要です。
SIMカードさえ変えれば電波を受信できると思われてる方、それは大きな間違いですのでお気を付けください(経験者談)。
何も知らずに対応していないSIMカードを買った苦い経験があります。
より多くの周波数をカバーした端末は?
端末の周波数カバー率を最優先し、価格帯ごとに商品情報をまとめてみました。
このDSDVの魅力は、2万~3万という低価格帯でも入手できるところにあります。
この表では今回のテーマであるバンドを中心とし、基本情報として価格とストレージ容量を記載。補足事項を表欄外に加えています。
【3万代以下〜】格安スマホ
ブランド/端末名 | 参考価格 | 対応バンド | ギガ数 | |||
HUAWEI NOVA lite3 | 20,380円 | B1,3 | 中国联通 | 32GB | ||
HUAWEI P30 lite | 31,959円 | B1,3 | 中国联通 | 32GB | ||
HUAWEI NOVA3 | 39,732円 | B1,3,38,40 | 中国移動・中国联通 | 64GB | ||
OPPO R15 neo | 18,652円 | B1,3,38,39,40 | 中国移動・中国联通 | 64GB | ||
OPPO AX7 | 19,051円 | B1,3,38,39,40 | 中国移動・中国联通 | 64GB | ||
ASUS zenfone max m2 | 25,521円 | B1,3,38 | 中国移動・中国联通 | 32GB | ||
ASUS zenfone max pro m2 | 34,107円 | B1,3,38 | 中国移動・中国联通 | 64GB | ||
MAYASYSTEM jetfon | 14,674円 | B1,3,38,39,40 | 中国移動・中国联通 | 16GB | ||
MAYA SYSTEM jetfon p6
RAM:2GB、デュアルカメラ。日本含む100カ国以上でモバイル通信可能、クラウドSIMという技術に対応しているため、指定のアプリをダウンロードすれば世界中どこでも通信が可能。データ通信のみ対応で電話番号がないのは注意点といえる。
HUAWEI NOVA lite 3
RAM:3GB、デュアルカメラ+フロントカメラ。本体の容量は32GBで小さめだが、メモリーカードで512GBまでにできる。VoLTEはNTTdocomo、au、Softbankに対応。
HUAWEI P30 lite
RAM:4GB、トリプルカメラ+フロントカメラ。この価格で、メモリーカード容量は512GBまで対応可能という点が驚異的。HUAWEI P30の廉価版。VoLTEはNTTdocomo、au、Softbankに対応。
HUAWEI NOVA3
RAM:4GB、デュアルカメラ+フロントカメラ。
OPPO R15 NEO
RAM容量は3GBか4GBから選べる。デュアルカメラ+フロントカメラ。SIMカード2枚とは別にSDカードを挿入できるところが魅力。VoLTEはau、Softbankに対応。OPPO独自のOSであるColorOSを使用しているため、一度店頭で確認してみるといいかもしれません。
OPPO AX7
RAM:4GB、デュアルカメラ+フロントカメラ。VoLTEはau、Softbankに対応。OPPO独自のOSであるColorOSを使用しているため、一度店頭で確認してみるといいかもしれません。
ASUS zenfone max m2
RAM:4GB、デュアルカメラ+フロントカメラ。本体の容量は32GBとスリムだが、メモリーカード許容量は2TBの大きさに対応可能。VoLTEはNTTdocomo、au、Softbankに対応。
ASUS zenfone max pro m2
RAM:4GB、デュアルカメラ+フロントカメラ。メモリーカード許容量は2TBの大きさに対応可能。VoLTEはNTTdocomo、au、Softbankに対応。
【5万〜8万】ミドルクラス
ブランド 端末名 | 参考価格 | 対応バンド | ギガ数 | |
Zenfone 5 | 52,800円 | B1,3,38,39 | 中国移動・中国联通 | 64GB |
Zenfone 5z | 69,800円 | B1,3,38,39 | 中国移動・中国联通 | 128GB |
HUAWEI P30 | 75,062円 | B1,3,38,39,40 | 中国移動・中国联通 | 128GB |
OPPO FIND X | 79,800円 | B1,3,38,39,40 | 中国移動・中国联通 | 256GB |
Zenfone 5
RAM:6GB、デュアルカメラ+フロントカメラ。SIMカードの挿入口は、2つのうち片方をSDカードとして使用できる。VoLTEはNTTdocomo、au、Softbankに対応。
Zenfone 5z
RAM:6GB,デュアルカメラ+フロントカメラ。メモリーカード許容量は2TBの大きさに対応可能。VoLTEはNTTdocomo、au、Softbankに対応。
HUAWEI P30
RAM:6GB、トリプルカメラ+フロントカメラ。VoLTEはNTTdocomo、au、Softbankに対応。
OPPO FIND X
RAM8GB、デュアルカメラ+フロントカメラ。VoLTEはauとSoftbankに対応。OPPO独自のOSであるColorOSを使用しているため、一度店頭で確認してみるといいかもしれません。
【8万以上】ハイクラス・ゲーミングスマホ
ブランド 端末名 | 参考価格 | 対応バンド(中国) | ギガ数 | |
ASUS ROG phone | 82,766円 | B1,3,38,39,40 | 中国移動・中国联通 | 512GB |
HUAWEI mate 20 pro | 87,109円 | B1,3,38,39,40 | 中国移動・中国联通 | 128GB |
xiaomi black shark 2 | 107,870円 | B1,3,38,39,40 | 中国移動・中国联通 | 256GB |
OPPO Reno 10x zoom | 107,870円 | B1,3,38,39,40 | 中国移動・中国联通 | 256GB |
ASUS ROG phone (ゲーミングスマホ)
RAM:8GB、デュアルカメラ+フロントカメラ。外部メモリーカードはつけられないのが注意点。VoLTEはNTTdocomo、au、Softbankに対応。
HUAWEI メイト20プロ
RAM:6GB、トリプルカメラ+フロントカメラ。SIMカード挿入口のうちひとつはSDカードとしても使えるが、huawei独自のものでないといけないのが注意点。
xiaomi black shark 2(ゲーミングスマホ)
RAM︰12GB、デュアルカメラ+フロントカメラ。外部メモリーカードはつけられないのが注意点。対応VoLTEはNTTdocomoとSoftbank。
OPPO Reno 10x zoom
RAM︰8GB、トリプルカメラ+フロントカメラ。2枚のSIM挿入箇所のうち、一方はSDカードとしても使用可能。OPPO独自のOSであるColorOSを使用しているため、一度店頭で確認してみるといいかもしれません。対応VoLTEはau、Softbank。