【中国】出張に行くとき、SIMカードはどうすべき?

この記事は、中国に出張(旅行)に行く人はSIMカードについてどんな準備をすべきなのかについてまとめたものです。

中国のインターネット問題といえば、googleやLINEが使われないということにフォーカスされがちですが、そもそももっとややこしい問題があるのを忘れてはいけません。

中国に出張(旅行)しに行く予定だけど、SIMカードはどうしたらいいの?という方は読んでください

※iPhoneユーザーは読まなくていいです(最強なので)

事前に調べておくことで、より快適に旅行を楽しむことができます。

中国で買うべきSIMカードは「中国联通」

結論から言うと、

日本からスマホを持っていくなら、「中国联通(チャイナユニコム)」のSIMカードを購入すべきです。これは、日本でもAmazonなどで購入することができます。

基本的にはほぼすべてのスマートフォンが、「中国联通(チャイナユニコム)」の周波数に対応するとされています。この周波数が中国を含め、世界的にも使用されているからです。

※シムロックを解除して、シムフリーにする必要があります。

通信会社の名前を挙げるならNTTdocomoやSoftBankで使用する電波が、中国で使われるバンドと同じです。

AmazonJapanで中国联通のSIMカードが多く出品されているのにはこういう理由があったんですね。

中国にも日本と同じく3社の通信会社があります。中国移動・中国联通・中国電信です。

私は渡航当時、何も調べずにただシムフリーにしてあるスマホを持ち込みました。

そこで「中国移動」のSIMカードを購入しましたが、当然使えません(町中で一番よく見かけるブランドなので)。

当初は「端末レベルで不適切なのか?」とかなり萎えましたが、原因は端末が受信できる周波数の違いにあったことがわかりました。

※黄色着色部分が中国联通(China Unicom)

先ほどの表を中国の通信会社に当てはめると、黄色に着色した部分が中国にもある周波数ということができます。

それを採用しているのが中国联通(China Unicom)です。

SIMカードを購入するときの注意点

SIMカードを買うときに忘れがちなのが、下記のような項目です。

  • テザリングが可能か
  • リチャージが可能か

テザリングは、パソコンや他のスマホとインターネットを共有する機能をいいます。街中にとんでいるWiFiの反応が遅い場合に使える手段です。

リチャージができるかどうかは、確認しておいた方がいいというレベルです。

Amazonで販売しているSIMカードも、リチャージが可能と書いてはあるものの、サイトに安全にアクセスできないという警告が出るのでオススメしません(公式でも推奨はしていないようです)。

どのみち、リチャージをするくらいなら同じSIMカードを何枚も購入する方が低コストで済みます。

香港プリペイドSIMの購入ページはこちら…

https://www.amazon.co.jp/dp/B01LYBE3IE/ref=cm_sw_r_li_dp_U_la4HDbBVRB6FA

バンドとは?

「え?バンドって何?」と思ってしまいそうですが、みなさんも実は日頃から耳にしています。

ブロードバンドやプラチナバンドなんかがそのいい例です。ただ、実際にはそれらの違いについてはあまり知られていないと思います。本当はバンドにも種類がたくさんありますので、それらはごく一部にしか過ぎません。

下記が日本でよく知られている、三大キャリアの周波数帯をまとめた表です。地域によって電波を使い分けることが多いので、こんなにもたくさんの周波数が必要になります。

この周波数を受信できなければ、【圏外】になってしまうのです。

※総務省 各携帯電話事業者の通信方式・周波数帯についての資料を基に編集

せっかくスマホをSIMフリーにして中国に行ったのに、私はこの仕組みを知らなかったので現地のSIMカードが使えませんでした。

適切な端末かどうかを機種レベルで調べるのは大変

自分でいちいち中国のバンドに対応するスマホを調べるのは至難の業なので、店舗を訪ねるのが1番早いです(スタッフがそんなニッチな需要まで把握しているのかどうかは謎ですが)。

最近では、中国ブランドのファーウェイに探しに行くかiPhoneにするのが無難です。海外に行くことが多い人であれば、もうナショナルブランドを使うよりも海外ブランドを使用することをオススメします。

私はSONY Experia Z5(SO-01H)を2年以上使用しています。今まで特に困ったことはありませんでしたが、今回は「中国移動の電波を受信しない」という問題に直面しました。

スマホを買うときは、画素数やカメラの性能といった表面的なスペックばかりに目が行きがちですが、海外に行くなら周波数をカバーするのはマストです。

Apple(i Phone)やHuaweiといった海外ブランドであれば、中国の周波数でも対応しているので、機種選びに苦労することも少ないでしょう。

「中国移動」を選ぶメリットとは

「中国移動(チャイナモバイル)」は中国で最も高いシェアを占める通信会社です。

その周波数が世界的にも特殊なものであるため、日本のスマートフォン端末では対応できるものがかなり限られます。

以前は中国移動が4G回線、中国联通が3G回線という具合でした。中国移動のSIMカードが有能であったため、わざわざ中国移動の周波数に対応する端末を探す価値もありました。

しかしながら、今では中国联通のSIMカードも4G回線で販売されているので、わざわざ中国移動に対応するスマホを探すほどメリットはありません

Amazonで中国移動のSIMカードを購入する際、「中国移動の周波数に対応する端末なのか」を調べた上で購入するよう注意書きが明記されております。

インターネット対策ができていないとこう困る!

日頃、日本で生活しているとインターネットが充実し、マンション一人暮らしでも早く接続することができます。困るのは月末ぐらいのことです。

中国に行くのにインターネット対策ができていないと「現地WiFi+VPN」という環境があったとしても以下のようなことが常に起きます。

例えば…

【LINE】

通知は表示されるのに、アプリを開いてもメッセージは来ていない

LINEが送られた2〜3日後に他のLINEとまとめて届く

③返信したくても当然できない。返信したければ返信している画面を開いたままスマホを放置するか、長時間ムダにスマホにはりつく

※まとめて着信するのは基本的に夜間です。自分が送りたいLINEを「送信中」の状態にしたまま寝ると、送信に成功する確率が高いのでオススメします。それ以外の時間帯はほぼ時間の無駄です。

【Gmail】

通知が来るのは数日に1回。ここ数日で何件のメールが来たかが通知される。

通知を開いても最初にスクリーンに表示される最新の数通しかタイトルを確認できず、以下のメールは確認できない。

【その他アプリ】

日本のアプリはネット接続がうまくできないという理由でほぼ使用できません

ブラウザでも開けるのであれば、ブラウザを使いましょう

【ネットバンキング】

ブラウザからの接続であれば、ネットバンキングはVPNがなくても使用可能です。預金残高の確認からの振込・振替まで問題なくできます。

一方、アプリであれば「インターネット接続がありません」と表示されることが多いのでアテになりません。

アプリであれば口座番号やパスワードをすべてアプリに記憶させてログインできますが、ブラウザから新しくログインするのであれば自分でそれらを記憶しておく必要があります。通帳やカードを常に持ち歩き、都度取り出すわけにもいかないですからね。

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