中国の外貨準備高は世界全体の30%近くを占める
外国為替管理局は最近、《為替管理年次報告書(2018年)》にて、外貨準備高の業績、為替構造などのデータを初公開した。
外国為替管理局報道官・チーフエコノミスト 王春英(ワン・チュンイン、Wang Chun Ying)は、外貨準備高の管理状況をさらに開示することは、中国が国外に対して全面的に開放的になる必要性にかなっており、中国経済と金融に対する国際社会からの信頼を高めるのに役立つだろうと語った。
中国の外貨準備高は、常に経営目標として「安全で、流動的で、価値を生み続ける」を掲げている。中核的な機能は、国際的な収支バランスと為替レートの安定性や、国家の金融安全保障を維持することである。
長期的に安定した営業利益を実現し、国際的にも外貨準備での利回りはより良くなってきている。
年次報告書によると、2005年から2014年までの10年間の中国の外貨準備高の平均利回りは3.68%であった。IMFの2018年の統計では、中国の外貨準備高は世界の外貨準備高の30%近くを占めている。
「中国の外貨準備は常に、多元型・分散型投資の概念に基づいており、市況に応じて柔軟に調整され、継続的に金融・資産構造を最適化している。
異なる通貨・異なる資産の間にある長期的な関係を利用することで全体的な投資リスクを制御し、外貨準備高の価値向上を保っている。」
世界的にも外貨準備高は分散傾向

王春英(ワン・チュンイン、Wang Chun Ying)は、
「金融構造の面では、中国の経済貿易の継続的な発展に伴い、外貨準備の金融構造は日々多元化しており、世界の外貨準備の平均と比べてもさらに分散しつつある。
これは、中国の貿易経済を発展させることや決済条件に適しているだけではなく、国際的に外貨準備制度が多様化するという流れに沿っているため、中国の為替リスクを低減するのに役立っている。」と語っている。
話によると、中国の外貨準備高管理は常にリスク防止を第一にしているという。
リスク管理と内部統制の枠組みを常に改善するために、リスクの識別・評価・管理能力を強化し、リスク管理ツールとシステムを向上させていく。
中国は世界最大の金生産国・消費国

中国は世界最大の金生産国であり、金の大きな消費国となっている。 2018年末までに、中国の金準備高は1,852トンに達し、世界第6位に達した。
中国が金を保有する主な理由について王春英(ワン・チュンイン、Wang Chun Ying)はこう語っている。
「金準備は外貨準備高を多様化させるにあたって重要である。金は、金融商品でありながらと商品そのものでもあるという二つの側面を備えている。
外貨準備高ポートフォリオの総合的なリスクと収益を調整・最適化するのに役立つ。我々は長期的・戦略的な観点から、必要に応じて外貨準備高のポートフォリオを調整し、安全で、流動的で、価値を生み続けるよう保証しなければならない。」
2019年7月29日、人民日報の記事をもとに編集。