米国の言動は大国としてふさわしくない
中国外務省報道官 華春瑩(フア・チュンイン、Hua Chunying)は7月29日の記者会見で、米国側がWTOでの中国の待遇に関して発言したことについて、『米国は自己中心的で、私利私欲になっている』と語った。このアプローチは、「世界一の大国」としてふさわしくないやり方だ。
会合にて、ある記者が質問をした。
報道によると、26日、米国側はWTOにおいて中国が発展途上国として取り扱われているため、WTOに対して90日以内に修正するよう要求した。中国側としてはこの件についてどう考えているのか?
華春瑩(フア・チュンイン、Hua Chunying)は以下のように答えている。
一国の発言でルールを変えていいわけがない
WTOは一つのあるいは少数の国によって所有されるものではなく、一つのあるいは少数の国が話し合って物事を決める場でもない。すべての加盟国の一般的な意志を尊重する場だ。
実際、多くのWTO加盟国は、この質問に何度も答えている。
「特殊・差別待遇」は、WTOの中核にある価値観と基本原則を具現化したものだ。
ほとんどのWTO加盟国が『WTOがどのように改革されても、この価値観と基本原則は維持しなければならない』と主張している。
WTOの見解では、現在の分類が合理的
WTOの発展途上国とは誰のことを指しているのか?
どのような基準にもとづいて決定しているのか。
これは、一つまたは少数の国だけで決めることではなく、メンバーみんなで決めることである。特に途上国の見解を尊重することが重要。
米国側がいつもいう公平さとは、実際には、開発途上国のポジションを維持することによってのみ達成できる。
米国は一方的に、発展途上国の途上具合を誇張してきたので、今まで何度も途上加盟国に反対されてきた。
近頃の国連貿易発展会議では、発展とは多次元的に見なければならないため、現在の分類方法は合理的だと示している。
発展途上国なりに国際的な責任を果たす
世界最大の発展途上国として、中国は国際的な責任を回避するのではなく、途上国の基本的権利を主張し、国際的な公平と正義を維持している。
中国は引き続き、自国の能力と発展レベルに見合った貢献をし、他の発展途上国が中国と同じように発展できるよう手をさし伸べ、多国間貿易を守るためにとWTOの改革が正しい方向に進むよう貢献したい。
「私は、誰もが私と同じように感じていると信じています。米国側がWTOの発展途上国地位について言及したことは、米国の私利私欲をさらに露呈したといえます。これは『世界一の大国』のふるまいではありません。」 と、
華春瑩(フア・チュンイン、Hua Chunying)は最後に付け加えている。
2019年7月29日、中国網の記事をもとに編集。