上海農商銀行が法人向け金融サービスを強化 1,400億元以上融資可能
2019年6月19日、人民網の記事をもとに編集。
【要旨】上海農商銀行は、新たな金融商品で農業・科学技術にとりくむ中小企業を支援するうごきをとっている。

6月中旬、中国共産党上海市委員会総局と上海市人民政府総局は、
《上海市財政局・人民銀行上海支店・上海銀行規制局・上海証券監督局の4者が一貫して関与する
【中国共産党中央委員会の事務局と国務院総局は、民間企業への金融サービスを強化することについての意見】の実施に関するプログラム(以下「当プログラム」)を交付した。
「当プログラム」は、金融・信用商品による支援や、「積極的に融資を行う」ために「長期体制の構築」「金融ビジネス環境の最適化」などを含む19項目のプログラムで成り立っている。
2019年5月末現在、上海農商銀行は、法人全体のうち民間顧客が約85%を占めている。
民間企業への融資残高は1400億元をこえ、法人全体に対して60%を占める。
貸方総額が1000万元以下の中小規模の顧客では、民営企業の顧客数と融資残高の割合は90%以上になる。

民間企業向け融資に注力し、信用支援を強化
2018年末以降、上海農商銀行は、民間企業・中小企業という「数千億規模」の市場に対する金融サービスプロジェクト
「民間法人向けサービス・20項目」
「上海農商銀行・民営企業に対する行動計画」
などをとりあげ、民間・小規模企業向けの融資を行う。
今後3年間、民間企業、中小企業に少なくとも2,000億元以上を投資し、民間企業に対する新規法人ローンの割合を年々増加させるねらいだ。
銀行は、再融資、再ローン、再割引、およびその他のツールを使用して、中小企業向けファイナンスビジネスのポジティブなインセンティブとプライアクションを果たします。
2018年末、上海で最初の「人民銀行・中小・民間企業特別支援」がおこなわれ、上海農商銀行の顧客(38件の中小企業)に対する再融資が成功した。
また、上海外国為替取引所の「割引パス」事業を取りあつかっている上海農商銀行は、3社の導入に成功し、国内で初めて割引パス導入に成功し、取扱高も最も多い農商銀行となった。

新金融商品で農業・科学を積極支援
上海農商銀行は、「農業関連・中小企業・科学技術へのサービス」を重視している。
「三農*¹」金融サービスに注力することは、
- 農業関係者の情報網、
- 農業向けの金融サービスプラットフォーム、
- 川上から川下へのサプライチェーンの統合
などの新しい発想で、開発プロジェクト支援を行っていくことである。
新たな「三農」金融システムをつくりあげ、農村へのサービスを活性化する。
また、「科学技術人材向けの奨学金」などの新しい製品の質を上げていくことにより、コア技術と良好な市場見通しを持つ科学技術民間企業のグループの資金調達をたすけ、継続的に成果がでるよう支援していく。
同時に、STAR*²の設立がされたこともあり、「新エネルギー」を育む計画を深めつつ、資本市場に参入する多くの高成長企業を支援する。
企業資本の回転率や資金調達の問題を解決するため、「返すために借りることができる」という更新型の新商品を立ち上げることで、返済するためのお金を探しまわるコストを抑える。
これまで、中小企業向けの無返済ローンは累積額1億8000万元、発行数59件にのぼっている。
上海農商銀行は、企業の生産・運営プロセスにおける資本ニーズを満たすために、中小企業の中長期運転資本ローンを開始した。
すでに1億1,300万元の中長期融資をうみだし、36の中小企業顧客に利益をもたらしている。
*¹三農…「農業、農村、農民」を指す。
*²STAR…Sci-Tech innovAtion boaRd (STAR Market)。習近平国家主席が中心となり、2018年11月に設立された、テクノロジー市場拡大と変革をねらう組織。
出典:人民網の記事をもとに編集。