中国産自動車のリコール事情

2019年6月 6日、人民網の記事をもとに編集。

【要旨】設計上の問題でリコールが起こるケースが最も多い。新エネルギー車両は、バッテリー関連。

自動車の安全性に注目が集まる。

国家市場管理局のデータによると、2018には221件のリコールが実施され、欠陥車両は1251万台であった。リコールの回数・台数ともに、2017 (タカタのエアバッグリコールが起きた年) からそれぞれ 12%と37.6%に減少しました。

その中でも、設計上の問題によるリコールは117回、956万台にものぼり、全体の76%を占めている。

「過去5年間では、年平均220回、約2日に1回のリコールが起きていた。リコールの実施は自動車メーカーにおいて一般的になってしまっている。」

市場管理局リコールセンターの責任者によると、

私たちは全国の組織に対して、「欠陥自動車のリコール管理に関する規制」とその実施方法、「自動車製品の安全評価とリスク管理ガイド」などの標準的な訓練を実施した。100以上の企業が訓練を受け、これ以来生産企業が率先して自動車製品の設計と製造レベルを絶えず改善している。リコールの責任意識をしっかりもち、自動車リコールシステムを業界全体で徹底的に実施しなければならない。

現在、921件の自動車メーカーが、「欠陥自動車リコール管理規程」に従い、製品技術情報の提出、技術サービス活動その他の情報を要求するようになった。

【欠陥分布図】
設計にかかわるものが7割を占める
出典:国家市場監菅総局(中国の検査機関)

エアバッグ/シートベルト欠陥によるリコールが50回で、199万台にのぼる。エンジンに関連する欠陥は44回で314万台、電気・電子機器に関するものは42回で130万台。

新エネルギー自動車の安全性にも注意

また、新エネルギー車の保有が増加していることから、新エネルギー車の安全問題もますます顕著になっている。

今年3月には、市場管理局が《新エネルギー車のリコール管理をさらに強化することについての通知》を交付し、新エネルギー車のリコール監督を強化するための要件をはっきり提示した。

2018では、全国の自動車事故調査システムと不具合情報収集システムに基づいて、新エネルギー車両欠陥調査を3回、関連部門に対して火災事故現場調査を5回、7つの生産企業に対し、12万台の欠陥自動車(全33モデル)をリコールするよう催促している。

欠陥の主な原因は、電気制御、機械的、電気的およびバッテリシステムの故障

現在、中国は6925万台の欠陥自動車、累計1768回の自動車リコールを実施しており、その結果、自動車メーカーは529億元の費用をかけ、消費者損失は520億元にもなった。

出典:人民網の記事をもとに編集。

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